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Diary

いま、ここがみちている。

 

 

 

私が病気になったのは24歳のこと。突然、めまいがと止まらなくなりました。寝ているときもめまいが突然やってきて、いつまた発作がくるのだろう?と不安な毎日。当時、結婚をして10日目、環境も変わって。販売のマネージャー職でプレッシャーもあっていつもイライラしていて(笑)。体重も40キロぐらいしかなくて、5分歩いたら、息切れするような状態で。定期的に倒れ、生理痛もひどいし、頭痛、腹痛が頻繁にある。なぜか仕事の時は大丈夫なのだけど(笑)身体は「つらいよー!」って言っていたのに、でもやらなくちゃ、って無視をしていたんです。
 

病院にいっても、「ストレスですね」と、薬は処方してくれるけれど、どうすれば完治するかはわからない。その時、初めて思いました。「あれ?病院って、なおしてくれないんだ!」って。それから、ヨガや、漢方や、自分に合う治療法は何かと調べたり、色々な人に聞きました。結局は自分の暮らし方、(食、睡眠、運動)そして、物事に対する考え方が原因だったと思います。

闘病中に主人や家族、友人が支えてくれ、そして人生の先輩方が色々な価値観を教えてくれました。それまでは仕事だけが大事だったけれど、そうじゃなくて、もっとこういう生き方があるんだよ、ありのままのあなたが素晴らしいのだよと。


そんな経験からspoonを立ち上げ、「自分にとっての身体と心にちょうどいい暮らしをしてほしい」と読者にとって生き方の選択肢となるよう、自分軸を持った人たちの暮らしをインタビューしてきました。

読者に大きく暮らしや生き方を変えて、「さあ、スローライフしようよ!」という事ではなくて。身体が疲れたらゆっくりと休もう。身体が食べたいって言っているものを口にしよう。身体が自然の中にいたいっているときに、身体の声を聴いて、選択してみる。そういう、自分にとって心地いいこと、気持ちがいいことを選択できる機会が増えたらいいなと。


とは言え、社会は走らなくちゃいけないこともあって。走らなくちゃいけないときに、きちんと走れるように。守りたいものを守れるようになりたいものになれるように。やりたいことをやれるように。自分を大事にしたほうがいい、って私は思うんです。まずは身体が資本だから。

そして、走ることと、休むことを繰り返して、自分にはどれぐらいのスピードがいいのだとか今、何を食べたらいいのだとか次第に、ありのままの自分でいられる、ちょうどいいさじ加減を知っていくのだと思います。

 


人間は、やっぱり最終的にlove&peaceを求めているよね、ってspoonの編集長とよく話をしています。幸せになるために必要なことは、実はそんなに多くないんじゃないか、とも。自分らしくとか、こういう暮らしが幸せだよとか、流行とかそういうものではなく、ありのままの自分で。足りないものを数えるよりも、満ちている今を見つける。「自分を暮らす」ことが出来たなら、人はもっと幸せになれるはず。自分と自分の周りから、そうなることを願って私は活動しています。

DAY;2013/07/07
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